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  • 肝機能が悪いのはお酒だけが原因じゃなかった!?

肝機能が悪いのは
お酒だけが原因じゃなかった!?

2016年12月

宴会シーズン到来! あなたの肝機能は大丈夫?

年の瀬が近づいてくると、忘年会、クリスマスと、何かとお酒を飲む機会がふえてきます。アルコールというと気になるのが、肝機能。「ここ数年、肝臓の数値が悪いんだ…」なんて声も、ここあそこから聞こえてきそうです。

健診などで肝臓の機能を調べる血液検査として代表的なのが「AST(GOT)」「ALT(GPT)」「γ-GT(γ-GTP)」です。AST、ALTは、おもに肝臓などでつくられる酵素で、肝細胞になんらかの炎症がおきていると、この数値が高くなります。またγ-GTは胆汁の流れが悪いとふえる酵素で、とくにアルコールの影響を受けやすいといわれています。これらの数値が高いと、脂肪肝など肝機能に異常がある可能性があり、そのままにしておくと肝硬変や肝臓がんに進行することがあります。健康診断などで異常を指摘されたら、日常生活の見直しや医療機関への受診など必ず、指示に従いましょう。

食べすぎや肝炎ウイルスも肝機能悪化の要因だった!

ところで、「肝機能の悪化」=「お酒の飲みすぎ」といったイメージがありますが、肝機能を悪化させるのは、何もお酒だけではありません。お酒を飲まない人でも、食べすぎなどがつづくと肝臓に脂肪がたまる脂肪肝となり、その約1割が「非アルコール性脂肪肝炎(NASH:ナッシュ)」を発症します。かつては、お酒を飲まない人の脂肪肝は、肝硬変などに進行することがないといわれていましたが、今では、その一部が肝硬変や肝臓がんに進行することがわかっています。


そして、肝機能を悪化させるもう一つの原因が「肝炎ウイルス」です。おもに母子感染や輸血、性行為など血液や体液を介して感染するB型やC型の肝炎ウイルスは、慢性肝炎を引きおこし、肝硬変や肝臓がんへと進むリスクを高めます。とくに日本人の肝臓がんの8割はC型肝炎が原因です。肝炎ウイルス検査を受けて、早期発見・治療しましょう。最近では、副作用が少なく、治療効果の高いのみ薬も出ています。

今回のチェックポイント

肝臓は沈黙の臓器ともいわれ、症状が出にくいのが特徴です。日ごろから肝臓をいたわりましょう。それでは「肝機能」についてのおさらいです。

☑もちろん「お酒は控えめ」に
厚生労働省では節度ある適度な飲酒量の目安として、1日「純アルコール換算で20g程度」としています。これは「ビール中ビン1本」「日本酒1合」「ウィスキーダブル1杯」です。宴会などでいつもより多く飲むときは、週単位で飲酒量を調整するとよいでしょう。

☑「食べすぎ」にも注意して
エネルギー量の高いもの、とくにごはんやめん類などの主食、お菓子などの甘い物、揚げ物などの油の多い物は控えめに。飲んだ後の〆のラーメンなどはNGです!

☑「肝炎ウイルス検査」を受けよう
肝炎ウイルスに感染しているかは、検査を受けなければわかりません。今まで受けたことがない人は、一度、肝炎ウイルス検査を受けましょう。

  • ※肝炎ウイルス検査は、全国の保健所や指定医療機関などで行われており、多くの場合、無料で受けることができます。詳しくは各自治体に問い合わせを。

暴飲暴食に気を付けて、楽しくヘルシーに年末をおすごしください!

(編集部S)

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