2017年1月
年が明けて、ますます空気が乾燥し、寒さが厳しくなっている今日この頃。インフルエンザやノロウイルスの流行が本格化と、連日ニュースでも報じられています。ただし、お子さんがいる家庭では、注意すべきはインフルエンザやノロウイルスだけではありません。この時期、子どもがかかりやすい感染症についてご存知でしょうか?
【関連記事】「溶連菌感染症」の症状、治療法、ホームケア(2018.01)
冬季および春から初夏にかけて流行しやすい「溶連菌感染症」にかかった場合の治療法、ホームケア、注意したい合併症などについてご紹介します。
RSウイルスの感染による呼吸器の感染症で、息苦しそうな呼吸と咳などの症状がみられます。2歳までにほとんどの子どもが一度は感染するといわれています。生後6カ月以内の乳児、ぜんそくや心臓の病気がある子どもが感染すると重症化して肺炎などをおこす恐れがあり、その場合は入院治療が必要になります。症状の悪化がみられたら、すみやかに受診することが必要です。
●症状の特徴
●予防のポイントは
乳幼児がかかるウイルス性胃腸炎にはいろいろな種類がありますが、代表的なのはロタウイルスによるものです。ロタウイルスは感染力が強く、5歳までにほぼすべての子どもが感染するといわれており、以降も感染を繰り返します。乳幼児が感染すると、重症化する恐れがあり、ノロウイルスよりも激しい下痢や嘔吐(おうと)の症状が出る場合もあります。とくに脱水には注意が必要です。
●症状の特徴
●ケアはとくに脱水症状に注意
A群溶血性連鎖球菌によって引き起こされる感染症で、咽頭炎を起こすと、のどの痛みや発熱が現れます。5歳~15歳くらいの子どもに多くみられ、治療には抗菌薬が使用されます。抗菌薬は、症状が治まったからと自己判断で服用を中止すると、細菌を完全に退治することができず、リウマチ熱などの合併症を引き起こす恐れがあります。医師の指示に従って、決められた期間きちんと服用しましょう。
●症状の特徴
●予防法は普通のかぜと同じ
子どもの感染症予防には、両親やきょうだいなど周囲の人の心がけが重要となります。家族みんなで手洗い・うがいの習慣をつけるなど、家庭内でのルール(「ただいま!」を言う前に手洗い・うがいをするなど)を作ってみてもいいかもしれませんね!
(出版企画部O)