2017年2月
花粉症の人にとって、今年もつらい時期がやってきました。2017年の花粉飛散量の予想は、例年と比べ東日本は少なめ、西日本は例年並みかやや多めとなっています。地域によって2月から飛散がスタート、3月には各地でピークを迎える見込みです。しっかりケアして春を乗り切りましょう。
(日本気象協会花粉情報)
セルフケアのポイントは「いかに花粉をシャットアウトするか」です。
《花粉症セルフケア5つのポイント》
花粉症の治療には対症療法と根治療法の2種類があります。対症療法では、点眼薬や点鼻薬で目、鼻の症状を和らげ、内服薬でアレルギー反応を起こしにくくします。
根治療法には、花粉を徐々にからだに慣らし症状の軽減・消失を目指すアレルゲン免疫療法があり、注射による「皮下免疫療法」と舌下(ぜっか)に薬を滴下する「舌下免疫療法」があります。こちらは花粉シーズンよりもっと前から治療を開始するものなので、「長期的に体質を改善したい」という方は医療機関で相談してみましょう。
花粉症の症状はくしゃみ・鼻水・鼻づまりや目のかゆみ・充血など、人によってさまざまです。薬も局所の症状に効くものや複数の症状に効くもの、即効性のあるものやゆっくり効果を示すものなどそれぞれに特徴があり、副作用の出方も違います。症状を薬局で伝え、自分に合った薬を購入しましょう。
花粉症の薬はシーズン中の間服用しなければなりませんので、思ったより費用がかかります。ジェネリック医薬品も出ていますので、薬局で相談してみてはいかがでしょうか。
また、医療機関から処方されている薬を市販薬に転用した「スイッチOTC医薬品」が増えてきました。こちらは平成29年1月から購入費用の合計が1年間で1万2000円を超えた場合、医療費控除の特例が受けられます。これはセルフメディケーション税制(※)と呼ばれる制度です(従来の医療費控除と同時の利用はできません)。購入したらレシートまたは領収書を保管しておきましょう。
ジェネリック医薬品やスイッチOTC医薬品を賢く使って、症状はもちろん、出費もできるだけ抑えるようにしたいものです。
(※)セルフメディケーション税制・税制対象品目については、厚生労働省のホームページでご確認いただけます。
(制作部F)