多くの人たちがヘッドホンやイヤホンで音楽を楽しむようになりました。それに伴って増えているのが大きな音を聴き続けることによっておこる「ヘッドホン難聴」です。
主な症状
ヘッドホン難聴は感音性難聴の一種です。大きな音量による強い振動が内耳の蝸牛(かぎゅう)の内側にある有毛細胞を傷つけ、その損傷によって脳の聴神経が音を認識しなくなってしまうものです。大音量でいったん傷つけられた有毛細胞はもとに戻ることはありません。
音が聴きとりにくい、耳が詰まったような耳閉塞感、耳鳴りやめまいなどを感じるようになったら、耳がSOSを発信している状態です。そうなる前に次のことを心がけるようにしてください。
ヘッドホン難聴の予防策
耳鳴りや聴こえが悪い状態が続くようであれば、耳鼻咽喉科を受診しましょう。治療はビタミン剤、ステロイド、血管拡張剤、血流改善剤などを使って行われます。また初期の状態であれば、大音量でのヘッドホンの使用を中止することによって、改善が期待できます。