2017年5月
5月といえばゴールデンウイーク(GW)。
わが国には現時点で16の「国民の祝日」がありますが、祝日にはならないものの、いわゆる「○○の日」が1年365日のうち207日もあるのだそうです(総務省統計局調べ)。
そんななかから、今回は5月15日と制定されている「ヨーグルトの日」にちなんで、ヨーグルトの雑学をご紹介します。
まず気になるのは、なにゆえ5月15日がヨーグルトの日なのか? ということですよね。実はこの日は、ヨーグルトという食べ物を世界に向けて紹介したロシア出身のノーベル賞生物学者・メチニコフの誕生日を記念して、ある乳業メーカーが定めたものなのだとか。
ヨーグルトの起源は古く、紀元前数千年前に人間が牧畜をはじめた頃から世界各地で作られていたといわれています。このヨーグルトの健康との関連性を提唱したのが、先にあげたメチニコフ。彼は20世紀初頭、ブルガリアの長寿者とヨーグルトの摂取の関連性に目をつけ、ヨーグルトに含まれる乳酸菌が影響していると考えたのです。彼はその考えのもとで自ら率先してヨーグルトを食べ、また、周囲にも摂取をすすめたのだとか。メチニコフの提唱から100年経った現在、ヨーグルトは世界中で食べられ、その健康効果もさまざまな面でクローズアップされ続けています。
一般的なヨーグルトの健康効果といえば、「腸内で善玉細菌を増やし、便秘・下痢の改善に役立つ」ということがよく知られています。このほか、アレルギーや大腸がん予防にも関連性が認められている健康食品ですが、こうしたヨーグルトのチカラに「健康長寿の秘密」という側面から到達したのが京都大学名誉教授・家森幸男先生。
家森先生は世界25カ国・60地域の調査を行い、そのさなか、ジョージアにおいて「カスピ海ヨーグルト」なるものに出会いました。長寿で知られているこの地域でヨーグルトが多く摂取されていることに目をつけ、タネとなる菌を日本に持ち帰ったのが1980年代(法研刊『カスピ海ヨーグルトの真実』に詳しい)。世紀をまたぐ頃には一大ブームともなり、現在では「カスピ海ヨーグルト」で検索しただけでも40万件以上の記事がヒットします。こうしたブームの影響もあって、現在、ヨーグルトは健康長寿の食べ物として広く認知されています。
人間の「健康志向」はこれからも上昇を続けるでしょう。当社も、そうした潮流に少しでもお役にたてるよう、各方面から情報を発信していきたいと考えています。
(制作部M)